Monday 22 Apr, 2019

R帝国/中村文則

20190214-R_Teikoku.jpg遠い将来ではなく、近未来の世界
フィクションではあるが、絶対にあり得ないとは言い切れない。

世界をコントロールする人、コントロールされる人はそれを望んでいる人、反抗できる人、できない人、反抗という言葉を知らない人、大げさな話になっているが考えさせられた。庶民はラクをし、コントロールされているとは思っていないが、結果としてそれを望んでいるということ。
リアル世界でも選挙に行かない人はいることを思うと、そう言えなくもないとは思うが。

女性が性の対象として見られすぎている感じはあるのだが、国外の状況をみてると結局はそっちの(同じ男性から見ても異常と思える)感情のほうが多数を占めるのかもしれない。複雑な気持ちにさせられる...
これ、女性が読んだらどう感じるのだろう。

自分の感情にはないものが、想像を超える多数派だと思うと恐ろしい。
何でもあり。コントロールできる世界

何のための戦争か
人格とは
欲とは

映画化されたら観に行きたいけど、作るなら中途半端にしてほしくない。
SF小説で、サスペンス的な感じもあり、ちょっとラブ系もあり... でも全体としては、人の存在が哀れで悲しい印象しか残らなかったな〜
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:57   ==

Monday 21 Jan, 2019

火花/又吉直樹

20190120-Hibana.jpg芥川賞が話題になったので、以前同賞のトレンドになった本を読んでみた。
お笑いに興味があって、漫才勉強のような本を数冊読んだことがあるDaddy。本書も若手漫才師のお話から入ったので、興味津々で読み進んだのだが...

真ん中あたりまで読み進めると、あり得ぬ下ネタが出てきて一気に気抜けしてしまった。
著者からすればそれが狙いなのかも知れないが、これしかなかったのか?

昔々読んだ勉強本では、下ネタは「素人芸」だったかな?使う際には要注意!の知識を得ていたので、ちょっとびっくりな展開なのである。しかもここでコレをわざわざ挟むか?の印象...
後半はグダグダになり刺激も無く、そして最後のオチがまたあまりにも...
これでいいのか?!

芥川賞の本はつまらないという声も聞く中、それ相応に思えてしまった。
人それぞれ感じ方はあるのだろうけど、話題づくり、商業性に偏りすぎていないだろうか?
もうしばらくは、この賞の受賞本は読まないと思う。

先日落選した「平成くんさようなら」は読んでみようかな。
著者にも興味あるし👀
(2月7日掲載)
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:39   ==

Saturday 5 Jan, 2019

君の膵臓を食べたい/住野よる

書き残したい気分になった。読後所感を記すのは久しぶりである。
この手の若者向け?本屋大賞系の本はまず読まないのだが、珍しく友人からのお薦めなので渋々手にすることに。

20190105-Kimisui.jpgあまり偉そうなことを言えるような才はないのだが、正直、出だしの数ページは苦だった。覚えたての言葉を並べているような、練られていないような印象を持ってしまい、これがあと数ページ続いていたら、最後まで読まなかったろう。
司馬遼太郎さんや京極夏彦さんが好きなので、Daddyは前置きを細かく書いてくれないと入り込めないようだ。といいつつ、それはそれで苦だったりもするのだが、そんな展開を前提に読んでしまう...

物語は間もなくテンポ良く進んでいく。
甘ったるい感じ、やっぱり好みの本ではないのだが、若いっていいな〜楽しそうだな〜とか思ってはいたが、

(ここからネタバレあり)
人生の残り時間を感じされる節が所々にちりばめられている。
「人生は時間だ」Daddyの子供らにもよく話したこと。そういう自身も相当意味なく過ごしてしまったのだが。
そんなこともあって、是非若い人たちに読んで感じて欲しいと思った。

明日生きられる保証はない。分かっているが、考えすぎると眠る時間すら惜しく思える。
本書にあった「生きるって何?」の問いかけに何を応えられるのか。生きた証を残したいのか、あるいはその逆か、それに意味はあるのか。
あらためて考えさせられた。

また、友人からのお薦めもあり映画(実写版)も観てみた。
理由は主人公「桜良(さくら)」が可愛いからだそうだ。
なるほど、ちょっと古風なかわいさ、ぶりっ子さを持っている女優さん。今後も期待できそうである。ストーリーは小説版と少々異なっており、やっぱり端折られている箇所がちょこちょこ、終わり方は全然違っていた。
上映時間の制約もあってか展開が速いので、心が深く入り込むだけの余裕、間がないのが大変惜しい。小説を読んでから観てしまうとダイジェスト版のようにも思えてしまう...

Daddy的には是非"本"をお薦めしたい。
「永遠のゼロ」以来、結構泣かされたわ〜

(1月10日掲載)
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 22:53   ==

Saturday 6 Oct, 2018

社内政治の教科書/高橋幸司

20181007-PoliticsInCompany.jpg何か得られるかと思って読んでみた。
Daddyくらいの年齢だと当たり前のことばかり?
ただ、誰かに教えてもらったことでもないから、しっかり活字として書かれていると、あらためて認識する。
思い起こしてみると、プライベートな時間での経験から得られたことのほうが多いようにも思えた。
なんでも身になるものだ。

以下、留めておきたかったセンテンス群
1.「褒めるか叱るか」ではなく「ちゃんと見ているかどうか」
2.まず人に与えよ。しかし善人にはなるな。
3.部下との間に「見えない壁」を築く。
4.しかるべきときには刀を抜く。
5.問題なのは「派閥」ではなく「派閥のあり方」

1と5は新たに得た知識かな〜
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 22:04   ==

Wednesday 24 May, 2017

世に棲む日々/司馬遼太郎

20170524-Yonisumuhibi.jpgまた一人、Daddyの中で逝ってしまった。
高杉晋作、享年27歳

長州藩の話を読みたいと思っていたところ、ネットで検索、司馬さんの本があるとのことで、早速手にしてみると、第1巻の書き出しは

「長州の人間のことを書きたいと思う」

司馬さんファンとしては堪らないな😆
全4巻の前半は吉田松陰、後半は高杉晋作、にしても司馬さんの描く人物はみんな魅力的☆

どこかしら似てるところがあると嬉しく思ったりもするDaddyだが、やっぱり違っていて偉人だな〜って思う。
歳の割に激動な人生、
男が志を持ったら、家族はほったらかし
何に命を懸けるのが良いのか。
Daddyはこれから何かを成すのだろうか...

もう少し読みたいな。次は「高杉晋作を歩く」
いろいろな写真付きで読めるみたいだ⤴⤴
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:06   ==

Tuesday 6 May, 2014

昭和16年夏の敗戦/猪瀬直樹

20140503-Haisen1941.jpg軍国主義だったから、軍部が暴走したから、侵略戦争だった、自衛のためだった
学校は何を教えてるのか。起きたことだけ教えとけばいいということなのか?
満州事変、日中戦争、太平洋戦争、こんな言葉を覚えて何になる。その背景を知って、どう思うかを考えさせるだけでもよいと思う。事実を知っておくべきだ。

昭和15年に設けられた内閣直轄の「内閣総力戦研究所」、昭和16年ここの研究員で構成された模擬内閣が、米国と開戦した場合のシミュレーションで「日本必敗」を予見していたとのこと。大きく違っていたのは、真珠湾攻撃と原爆投下くらいだとか。
当時の近衛首相にまで報告はいっていたのだが、この結果が活かされることはなかった。その後の東條内閣でも止めることはできなかった...

当時は統帥部と陸・海軍省で軍部が構成されていたが、統帥権(天皇大権)を持つ統帥部は独立した地位を保っていたため、政府や議会が介入できなかった。御前会議で出された石油備蓄の試算表が日米開戦の決め手になったようだけど、それもただの数字合わせ。タンカーが沈められることは計算から外してあるのだが、そんな条件は書かれてないから、出した数字に嘘はない?

風潮に流され、開戦だけが独り歩き...

東條英機さんが首相になった経緯、それから開戦までの日々は読んでて苦しくなった。極東国際軍事裁判でのやりとりも、天皇の責任論にならないよう玉虫色に...
日本人って良くも悪くも変わってない気がする。中国や韓国、アジア諸国の人たちが読んだらどう感じるんだろうな... 日本人気質、理解されないだろうね。

もう少し統帥部側の視点、考えが知りたかった。
機会があれば、また関連書物を読みたいと思う。
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 22:32   ==

Tuesday 30 Jul, 2013

永遠の0/百田尚樹

20130721-EiennoZero.jpg涙々の連続、先日記事をアップした"竜馬がゆく"も泣けたけど、今回はその比じゃない。この人を死なせてはならない、って本気で思えた。本でこんなに泣かされるなんて。

主人公は宮部久蔵、最後まで生きることを諦めなかった超一流パイロットである。最期は神風特攻隊として...
死を徹底して回避するその様から、臆病者のレッテルすら貼られていたが、そんな彼にDaddyはどんどん魅かれていく。男として、文句なくカッコイイ。

神風特攻隊について思うことはいろいろあった。
時代が生んだ? 志願した? そこまでして守る国だった? 百歩譲って、勝てる算段があったのなら?
ずっとDaddyは、あんな命令を出してはいけないと思っていたが、今は何を書いても軽々しく思える。
九死一生と十死零生は雲泥の差、命の重み、特攻隊の超越した心の内...
もう何も言葉にならない

また、神風特攻隊は今で言うとテロリストだ、と述べられるところが数カ所あった。
「殉教的精神」
確かに第三者的に見ると似ているような気もする。Daddyはどう考えればよいのか分らなかった。
後半にその答えらしき箇所(テロリストとの違い)も出てくるのだが

主人公は生き残れる可能性があった。しかしあまりに意外なストーリーに、また泣かされてしまうDaddyなのであるもうやだ〜(悲しい顔)

そういえば...
7年前に渡米したとき、航空博物館で特攻隊のビデオ映像が延々と流されてたのを思い出した。
あの戦闘機たちは、超奇跡的に米艦船まで辿りついたんだなぁ

しかし「零生」...
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:14   ==

Friday 19 Jul, 2013

竜馬がゆく/司馬遼太郎

会社の昼休みに毎日15分間、江戸時代へ小旅行本
昨年11月に読み始め、ようやく8巻の大作を終えた。その最期はあまりに呆気なく書かれており、それがかえって巨星の喪失感を大きくしたように思う。茫然とした気持ちになりつつも、残された人たちの心の内を思うと、慟哭しそうになった。
でもここは会社、声を出して泣くわけにはいかない。いつの間にか、すっかり同志になっていたDaddyなのである。

20130618-RyomaGaYuku.jpg日本株式会社の原点
海軍の原点
民主主義の原点
現代日本の原点、と言ってもよいのではなかろうかぴかぴか(新しい)
すごい男がいたもんだ。学校の授業じゃ伝わらないんだよね〜 無駄な勉強なんだ。

「世に生を得るは、事をなすにあり」
Daddyには何ができるかな...

今の日本を見て、竜馬さんは何を想うのだろう目
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:50   ==

Wednesday 7 Nov, 2012

舟を編む/三浦しをん

20121029-FuneoAmu.JPGある人に勧められて読んだ本。2012年本屋大賞・・ こんなのいつの間にできたんだか、書店員さんの投票だけで選ばれる賞なんだそうだ。

『大渡海』という新しい辞書を作るお話。
出版会社の営業部で変人扱いされていた主人公「馬締光也(まじめみつや)」、言葉へのこだわり、執着が尋常では無い彼が辞書編集部へ転属となり、長い年月を掛け成長しながら大きな仕事を成し遂げる。
初めは我が長男坊の姿にダブって面白く読んでいたが、苦難を乗り越え、事が上手く運んでいく様子は、ちょっとどうかなって・・
世の中そんなに甘くないでしょフリーダイヤル
そんな中、監修者である松本先生が老衰で亡くなってしまう。積年の苦労を重ねながら、新辞書の完成目前で旅立ってしまうあたりは、時の流れを感じさせる悲しい場面だったもうやだ〜(悲しい顔)

Daddyが本を読むとき、さらに一歩大人になれる、あるいは自分を鼓舞されるようなことを期待してしまうのだが、そういうジャンルでは無かったので、読み終えた後は何だかモノ足りない感じがした。

で、コレ映画化されるそうで
林香具矢の役が宮アあおいさん、好きな女優さんなんだけどね・・
香具矢って人は月のイメージで描かれてたから、ちょっと違うんじゃないのかな目 興味はあるけど。
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:15   ==

Tuesday 30 Oct, 2012

燃えよ剣/司馬遼太郎

20120923-MoeyoTsurugi.JPGDaddyの読書時間は会社の昼休み。15分程度だけど、とても楽しみにしてる時間だ。今回は、また司馬遼太郎さんの本を読み終えた本
新選組副長・土方歳三さんを主人公にした物語。史実に沿って展開していくが、それに忠実ではないようで・・ ちょっとドラマチックに描き過ぎる感もあったものの、やっぱり面白かったわーい(嬉しい顔)

中盤以降、歳三さんが北へ向かうところは新展開の導入部で、Daddyの居住地周辺を通過していく。宇都宮城を陥れるあたりの地名(小山、壬生、鹿沼、蓼沼、日光、奥羽街道、例幣使街道など)は場所が思い浮かぶので心躍ったグッド(上向き矢印) でもさらっと過ぎちゃったな。
もうちょっと詳しく書いてある本を読んでみたいので、あとで探してみようと思う。地理が分かると面白さ倍増なのだ。

終盤の函館以降の様子は毎度涙ウルウル。
次の戦いを会議する新政府(旧幕府側)幹部、どうやっても勝ち目のない戦の協議に興味を示さない歳三さん。負けると分かっていても信念を曲げず、すでに亡き同士らの志を想い、幻を見てしまうシーン、そしてお雪さんと最後の3日間。
会社で読んでるから、こぼれそうな涙を堪えるのが大変だったもうやだ〜(悲しい顔)

「坂の上の雲」ほどの満足感は無かったが、時代が生み出した傑物を感じた。頑固で不器用、喧嘩上手で、もしかしたら天才軍師。
新選組副長・土方歳三、カッコよかったわーい(嬉しい顔)
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:35   ==

Thursday 20 Oct, 2011

坂の上の雲/司馬遼太郎

20111013-Sakanouenokumo.JPG文庫本で全8巻。いつから読み始めたのだろう・・
毎日少しずつ、会社の昼休みにタイムスリップしながら読み進めた本。1年半くらい掛かったかな?

史実に基づいてるので、歴史で習った人物がたくさん登場する。主人公は秋山真之、秋山好古、正岡子規ら、松山出身の3人
さらに明治天皇、伊藤博文、桂太郎、河東碧梧桐、高橋是清、夏目漱石、森鴎外、山県有朋、高浜虚子、さらにさらに東郷平八郎、児玉源太郎、小村寿太郎、乃木希典、野津道貫、広瀬武夫、山本権兵衛、あとは・・・

読み応えのある本だった。前半は明治時代の様子(主人公たちの幼少から学生時代)、後半は日露戦争〜終戦へ。特に戦争の描写が細かく書かれているのには驚きフリーダイヤル

勝ち目のない薄氷の展開がずっと続くストーリーは、Daddyの心を203高地へ、奉天へ、対馬へ、あっという間に引き込んだ。ロシアの旅順艦隊、バルチック艦隊を撃破、最後の大海戦は損失ほぼゼロの圧勝!
そして国際世論を味方に付け、アメリカ・ルーズベルト大統領の斡旋でポーツマス条約へ
今の日本があるのはほんとに奇跡ぴかぴか(新しい)

すごく良かったグッド(上向き矢印)
古き良き日本、まだまだ武士道をにおわせる時代、文学が発展した時代
日本人として、人として、男として
こんなに熱中して読んだのは三国志以来。でも今回は中国の話ではないので、思い入れが違った。
感無量なのである。

次に読む本、どうしよう・・・目
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:40   ==

Thursday 23 Jun, 2011

最近読んだ本

20110330-Sakanouenokumo6th.jpg記してなかったので書いとこう。

【3月】 司馬遼太郎 坂の上の雲 第6巻
【4月】 京極夏彦 魍魎の匣 上中下巻

「坂の上の雲」は残りあと2巻!
今年末のNHKスペシャルドラマの前には、全て読み終えねば手(グー)
ちなみにこの本、将来我が子らには必ず読ませるつもりだ。
もちろん強制である。我が子らだけではない。日本人(特に男性)なら読んどけって感じだな。

「魍魎の匣」は推理小説。京極堂のクドサがいいのかexclamation&question(笑)
物事の見方について参考になる本目
      20110409-Moryo1.jpg   20110502-Moryo2.jpg   20110604-Moryo3.jpg
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:50   ==

Monday 22 Nov, 2010

項羽と劉邦/司馬遼太郎

20101121_Kou&Ryuho.jpg初夏から読み始めて上・中・下巻
ようやく読み終えた手(グー)
読書好きの男性からは、今頃読んだのかどんっ(衝撃)
と叱られそうだが・・

なかなか読み応えのある本だったが、
下巻になると登場人物の解説が減るのでスイスイ

「鴻門の会」「背水の陣」「四面楚歌」なんていう故事も出てきて、中国歴史のすごさ、面白さを感じた・・
ちなみに当時日本は弥生時代フリーダイヤル

私自身は項羽にも劉邦にも似てない・・
どっちつかずの間かなぁ〜?

次は「坂の上の雲」
第3巻からだったか?
(11月23日掲載)
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 22:33   ==

Tuesday 25 May, 2010

社会学に出来ること/西研、菅野仁

Book.jpg社会哲学者の西研さんと、社会学者で社会学思想史を専門とする菅野仁さんの対談本である。菅野仁さんは私のお気に入りの著者で、当ブログでも2度かな?読後所感を掲載している。

それにしても取っ付きにくかったあせあせ(飛び散る汗)
菅野さんの本じゃなければ、途中でフェードアウトしたであろう・・・

ヴェーバー、ヘンゲル、ルソー、マルクス、それにジンメル、詳しくは知らないが、聞いたことある名前が出てくるので多少の興味は持った。しかし、頭の中はすっちゃかめっちゃかだフリーダイヤル

別に所感を書かなくても良いのだが、せっかく頭を三角にして読み終えたんだから、共感した箇所、視野が広がったように感じた箇所を書き残しておこうか。
(著者に見られたら「そこかよー!!」って突っ込まれそうだが・・・)

================================
P32
「格差社会」や「構造的不況」といった社会のネガティブな側面が浮き彫りになりつつある時代からこそ、社会批判のまなざしをきちんと打ち立てるために、社会についてあえて「肯定的に語ること」の意味と作法が求められている気がするのです。

20100525-Kanno.jpgP40
単に知的優位性の担保という形ではない社会学に対する眼差しが必要ではないかと思う。

P79
制度は制度としてのみ自立的に存在できるものではなく、その制度を成り立たせている非制度的な具体的な相互作用(行為)による制度の<再認>が必要だという発想。こうした眼差しがまさにジンメル的発想ではないかと私は考えているのです。

P128
個々人が望んだわけでもないのに社会がどんどんある方向に向かっていったり、戦争が起こったり。そういう次元でいうと、個々人の意図を超えたものとして社会全体が動いている、という感覚は経験的にもありますね。

P137
わかっていながらあえて事情を考慮しないという選択肢をも準備しなければならない。

P155
「感覚を確かめ合う」以前に否定的態度を取る−これではルール感覚を育てることはできません。「気の合わない人とでも併存する知恵」としてもルールは大切になるのですが、最初から「無理」ではルールをお互いに設定したり、確認し合うことすら出来ない状況になってしまいます。
=================================

前後のセンテンスを省いているので、上記だけは何のことやら・・・
であろうが、Daddyには思い出せる。

読み終えて、全体の感想、思い浮かんだことは、
・社会にどう参画するのか。
・自分の影響範囲外で起こりえた事象に、どう向かい合うのか。

そんなところかな眼鏡
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:48   ==

Tuesday 3 Nov, 2009

本質を見抜く「考え方」/中西輝政

honshitu.jpgこの手の本、もう読み飽きるくらい読んでいる。そして書いてあることは、そう大差なかったりもする。

それでもまた読んでしまったのだ・・・
己自身への確認作業という意識かも知れない。それとも、何かが欠けている、という想いがそうさせるのか。

本書は国際政治学者が書いたもので、Daddyの知識とはまた別の視点からのアプローチも多く、「考え方」について、さらに深掘りできたような気がする。
特にDaddyに不足していた視点、印象に残ったセンテンスを抜粋し、幾つか記しておこう。

国単位ではなく「文明単位」で見る
【七つの文化圏】
・西欧キリスト教文明
・ロシア正教文明
・イスラム文明
・ヒンズー文明
・中華文明
・日本文明(中華文明から派生)
・中南米ラテンアメリカ文明
日本は、一国だけで一つの文化圏をなす唯一の存在。
(イギリスの歴史家トインビー、アメリカの学者ハンチトンの見解)

「全員一致」は、まず間違いと心得る
もしも全員一致の決定があれば、それは誰一人として真剣に考えてない証拠。多数決は、あくまでも当面の「やむを得ない暫定の妥協」

「自分の絵」にして精度を高める
リサーチできる情報の9割以上は公開情報、残り1割の情報は自分の情報網で集める。
雑な公開情報でも、最初にそれで「自分の絵」を描き、自分の「座標軸」を定めて、次にどんな情報が必要かを考える「情報感度」が養われる。
「インフォメーション(情報)」を「インテリジェンス(英知)」に高める。
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:09   ==

Tuesday 23 Jun, 2009

ぼく、このままでいい?/文:小原瑞穂、絵:MAYA MAXX

ぼくこのままでいい?.JPGMyWifeから、読んでみて、とバッグの中に入れられた。
会社の昼休みに読んだ。涙ウルウルになりながら。
知的障害児の姉が書いた家族の苦悩、喜び、発見・・・
そんな子供のいるご家庭なら、多かれ少なかれ経験していることだ。


Daddyが泣いて解決するなら、いくらでも泣いてやる。
それとも、命懸けで解決するのなら・・・
だが自分たちに見出せる環境の中で、懸命に一緒に生きるしかない。
多くの人に迷惑を掛けながら、
心無い連中に馬鹿にされたって、命までは取られないのだ。

最後のページ、
著者の母親が息子を想って言ったそうだ。
「一日でもいい、私より先に逝って欲しい」

・・・この一文、気持ち分かる。

別に彼を殺したい訳ではない。
どうなるか分からない彼を残して死ねないのだ。
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 22:42   ==

Thursday 4 Jun, 2009

情熱のカデンツァ/小菅優

Kosuge.jpgあるピアニストのオモシロ体験が綴られた本、とでもいうのだろうか。
学生の頃や、コンサート前後の秘話?など楽しく、さらっと読めてしまった。

===== 気になった箇所 =====
p41、あまりに自分の気持ちを表現したくて、感情を込めすぎてしまいがちの私は、息が荒くなり、ときおり手のコントロールを失ってしまうことが・・・
==========================

あ、これ・・・?!
Daddyの先日の大失敗と似ている。息まではどうだったか覚えてないが。

別に責任感とか感じてなかったし、完璧な演奏を目指した訳でもない。手も震えたりしなかったし、緊張も感じなかった。それなのに演奏ができなくなって、戻ることができなかった。今年ほどじゃないにしても、昨年にも同様の経験をしており、未だ原因は見えてなかったのだが。

彼女とのレベルの差は当然比較できるようなものではないが、確かに先日のショパンは感情を入れなければとても弾けるものではなかった。
そうか・・・気持ちを入れ過ぎてバランスを崩したのか。

==========================
p41、エモーション(感情)とレーション(理性)は両方重なり合ってないといけない・・・
==========================

で、解決法は?! というと、彼女の場合は呼吸法で声楽を習ったそうである。そんなの、このド素人Daddyがどうやって身につけるんだ??

しかしこれは大収穫!
原因が分かれば手は打てるのだ!!

全体としてとても楽しい本だったが、最後のほうにお母様が急逝されたお話、「天国からの鍵」
Daddyは会社の昼休みに読んでいたのだが、涙ウルウルで耐えるのが大変だった・・・

アンドラーシュ・シフ先生のスーパーレッスンで見かけてから気になるピアニストだったが、さらに興味津津となった。
今度はCDでも聴いてみようか。
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:34   ==

Thursday 29 Jan, 2009

武士道/【著】新渡戸稲造、【訳・解説】奈良本辰也

Bushido.jpg「武士道」を知りたくて本書を手に取った。
原著は1899年、新渡戸氏がアメリカ滞在中に英文で書かれたもので、世界に日本の道徳概念を伝えるのが目的とのこと。
そのため、キリスト教や外国の歴史上の人物や故事などと比較する箇所が多く、世界文化に疎いDaddyには分かりにくい。
ちょっと深読みしようとし過ぎたのかも知れないが・・・

感想として、全体的に言ってることは分かる。
やっぱり日本人だし、祖父や親父から受け継いでいるものも何かあるのだろう。宮本武蔵とか眠狂四郎、石川五ェ門(ルパン三世)などなど、実在するしないに関係なく剣客が好きだったこともあるか。

忠誠と名誉の象徴、武士の魂である「刀」を常に腰に差し、夜も枕頭に置く・・・これだけでも相当な気持ちの高ぶりを感じるが、今の時代、肌身離さず持ち歩くのは携帯電話だろうか?
人によっては枕元にも置くのだろう・・・時代は変わってしまった。

特に「切腹」について2つの例が書かれていた箇所では、現代との責任の重さの乖離を大きく感じた。
1つは儀式詳細、寺院の本堂で執り行われた様子が非常に生々しい。
もう1つは連帯責任。兄(24歳と17歳)たちが父の仇として家康の命を狙ったがこれに失敗し、一族の男子すべてに切腹が命じられた際、8歳の男の子の言動。

兄が弟に対し「まず腹切られい。切損じなきよう見届けてくれよう」と言ったところ、弟は「いまだ切腹を見たことがないので、兄たちの作法を見て、その後に続きたい」と述べたそうである。
兄たちは小さな弟に切腹の要領を教えながら果ててゆく。そして弟もこれに続く・・・
もうちょっと細かな描写が記してあるが、あまり文言をコピーするのは好きではないので、このくらいに止めよう。

8歳という年齢は、我が次男坊と同じ歳である。
想像しただけでも耐え難い・・・

そんな感じで、本書の中の日本はまるで別世界。もう日本人が武士道精神を持つことは不可能であろう。しかし気概というか高貴というのか、律する心とでも言うのか、何とも表現は難しいのだが、何らかの形で良きエッセンスは残したいとも感じた。

読み終えるのが大変だったが、学び得るものは少なくなかった気がする。どうやら新渡戸氏から見れば、Daddyはすっかり外国人ということなのだろうあせあせ(飛び散る汗)
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:00   ==

Monday 15 Dec, 2008

続「甘え」の構造/土居健郎

amae.jpgまた一つ大人になれた気分である。
まったく本ってのはありがたい。

「甘え」ってなんだろう?
何だか子供っぽい、あまり良いイメージの言葉では無いと思っていたのだが、本書により考え方が随分と変わってしまった。

一年ほど前であろうか。Daddyは「他者とのつながり」について随分と思い悩んだ時期があり、いろいろと本を読んだりして自分なりの答えは出していたが、本書によってまた違った「つながり」を見つけ、さらに深みに入れたように感じた。

備忘録として、
気になった部分を抜粋しておこう。

・「甘え」は日本語に特異な言葉
・「甘え」は概念(普遍的な本質がある)
・「甘え」は人間関係の根本に関わる心理
・「甘やかす」は相手を喜ばせようとしているようにみえるが
  実はそうすることは自分自身にとって好都合だから
・「妬み」は対極的な心理
  自分と関係の無い人に対しては起きない
・健康で素直な「甘え」と自己愛的で屈折した「甘え」
  前者は自分の甘えを自覚しないが、後者は自覚があり、
  また素直な甘えができず屈折したもの
・「落ち着く」心理は「甘え」が前提
・「甘え」は満たされていないときには言語化できるが、
  充足しているときは「非言語的」に起きる
・死んでご先祖様のところへ・・・
 甘えの行方は死の彼方までも及ぶかもしれない
・宗教との関わり、日本人のシンクレティズム、素直さ


Daddyなりにまとめると、
「甘え」は良いとか悪いとかではなく、
人の存在があれば、甘えは存在する。

ってところだろうか?
まだ自分の中で消化仕切れていない感もあるが、Daddyの人生にはどんな形であれ、必ず「甘え」がつきまとうということだ。
これを自覚できるか、うまく付き合っていけるか?

頭の片隅には置いておこうひらめき
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:44   ==

Friday 22 Aug, 2008

新・ハネケンの音楽は愉快だ/羽田健太郎

haneken.JPG久しぶりに羽田健太郎さんに触れてみた。
昨年6月に訃報を聞いたときは、まるで叔父のことのようにショックだった。Daddy自身もあまりの落ち込みように驚いたが、宮川泰さん亡き後、たった一人の好きな音楽家だったため耐え難かったのだろうと思う。
このお二人はDaddyの音楽好き、さらにピアノ好きの原点である。
(旧記事:ありがとう、羽田健太郎さん

時間が経つと脳はすべてを受け入れる。不思議なものだ、
今では冷静に1年ちょっと前のことを思い起こすことができる。そんな中、いつもの大図書館でハネケンさんの本を見つけたので今更ながら読んでみた。

若い頃は大変ご苦労されたことが記されている。有賀先生のことや母親のこと、Daddyもそこそこ知っていた。が何故だろうか、苦労話も多いのだがとにかく笑える。初めから最後まで何だか笑えるのである。
Daddyもなかなか時間が無いので、会社の昼休みなんかに読むことが多かったのだが、ニヤけが止まらない。笑うのを無理に我慢しているから顔の筋肉がつっぱってとても痛い。そんな顔を見られてしまうのが恥ずかしいので、顔を伏せたりしてひたすら堪える。

ギャグ漫画ではないので、そんなにバカみたいに笑える話ではないのだが、活字からハネケンさんの人柄があふれ出ているのであろう。
「文は人を表す」
ハネケンさんに会えたような、そんな心地良い気持ちになれた。
やはりとても素敵な人だ。

ここでふと思う。
当ブログもDaddyの人柄が表れているのだろうか?
自分じゃ良く分からないが・・・
=== ☆   posted by Daddy   ☆ =   at 23:28   ==