Tuesday 6 May, 2014

昭和16年夏の敗戦/猪瀬直樹

20140503-Haisen1941.jpg軍国主義だったから、軍部が暴走したから、侵略戦争だった、自衛のためだった
学校は何を教えてるのか。起きたことだけ教えとけばいいということなのか?
満州事変、日中戦争、太平洋戦争、こんな言葉を覚えて何になる。その背景を知って、どう思うかを考えさせるだけでもよいと思う。事実を知っておくべきだ。

昭和15年に設けられた内閣直轄の「内閣総力戦研究所」、昭和16年ここの研究員で構成された模擬内閣が、米国と開戦した場合のシミュレーションで「日本必敗」を予見していたとのこと。大きく違っていたのは、真珠湾攻撃と原爆投下くらいだとか。
当時の近衛首相にまで報告はいっていたのだが、この結果が活かされることはなかった。その後の東條内閣でも止めることはできなかった...

当時は統帥部と陸・海軍省で軍部が構成されていたが、統帥権(天皇大権)を持つ統帥部は独立した地位を保っていたため、政府や議会が介入できなかった。御前会議で出された石油備蓄の試算表が日米開戦の決め手になったようだけど、それもただの数字合わせ。タンカーが沈められることは計算から外してあるのだが、そんな条件は書かれてないから、出した数字に嘘はない?

風潮に流され、開戦だけが独り歩き...

東條英機さんが首相になった経緯、それから開戦までの日々は読んでて苦しくなった。極東国際軍事裁判でのやりとりも、天皇の責任論にならないよう玉虫色に...
日本人って良くも悪くも変わってない気がする。中国や韓国、アジア諸国の人たちが読んだらどう感じるんだろうな... 日本人気質、理解されないだろうね。

もう少し統帥部側の視点、考えが知りたかった。
機会があれば、また関連書物を読みたいと思う。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 22:32   ==

Tuesday 30 Jul, 2013

永遠の0/百田尚樹

20130721-EiennoZero.jpg涙々の連続、先日記事をアップした"竜馬がゆく"も泣けたけど、今回はその比じゃない。この人を死なせてはならない、って本気で思えた。本でこんなに泣かされるなんて。

主人公は宮部久蔵、最後まで生きることを諦めなかった超一流パイロットである。最期は神風特攻隊として...
死を徹底して回避するその様から、臆病者のレッテルすら貼られていたが、そんな彼にDaddyはどんどん魅かれていく。男として、文句なくカッコイイ。

神風特攻隊について思うことはいろいろあった。
時代が生んだ? 志願した? そこまでして守る国だった? 百歩譲って、勝てる算段があったのなら?
ずっとDaddyは、あんな命令を出してはいけないと思っていたが、今は何を書いても軽々しく思える。
九死一生と十死零生は雲泥の差、命の重み、特攻隊の超越した心の内...
もう何も言葉にならない

また、神風特攻隊は今で言うとテロリストだ、と述べられるところが数カ所あった。
「殉教的精神」
確かに第三者的に見ると似ているような気もする。Daddyはどう考えればよいのか分らなかった。
後半にその答えらしき箇所(テロリストとの違い)も出てくるのだが

主人公は生き残れる可能性があった。しかしあまりに意外なストーリーに、また泣かされてしまうDaddyなのであるもうやだ〜(悲しい顔)

そういえば...
7年前に渡米したとき、航空博物館で特攻隊のビデオ映像が延々と流されてたのを思い出した。
あの戦闘機たちは、超奇跡的に米艦船まで辿りついたんだなぁ

しかし「零生」...
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:14   ==

Friday 19 Jul, 2013

竜馬がゆく/司馬遼太郎

会社の昼休みに毎日15分間、江戸時代へ小旅行本
昨年11月に読み始め、ようやく8巻の大作を終えた。その最期はあまりに呆気なく書かれており、それがかえって巨星の喪失感を大きくしたように思う。茫然とした気持ちになりつつも、残された人たちの心の内を思うと、慟哭しそうになった。
でもここは会社、声を出して泣くわけにはいかない。いつの間にか、すっかり同志になっていたDaddyなのである。

20130618-RyomaGaYuku.jpg日本株式会社の原点
海軍の原点
民主主義の原点
現代日本の原点、と言ってもよいのではなかろうかぴかぴか(新しい)
すごい男がいたもんだ。学校の授業じゃ伝わらないんだよね〜 無駄な勉強なんだ。

「世に生を得るは、事をなすにあり」
Daddyには何ができるかな...

今の日本を見て、竜馬さんは何を想うのだろう目
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:50   ==

Wednesday 7 Nov, 2012

舟を編む/三浦しをん

20121029-FuneoAmu.JPGある人に勧められて読んだ本。2012年本屋大賞・・ こんなのいつの間にできたんだか、書店員さんの投票だけで選ばれる賞なんだそうだ。

『大渡海』という新しい辞書を作るお話。
出版会社の営業部で変人扱いされていた主人公「馬締光也(まじめみつや)」、言葉へのこだわり、執着が尋常では無い彼が辞書編集部へ転属となり、長い年月を掛け成長しながら大きな仕事を成し遂げる。
初めは我が長男坊の姿にダブって面白く読んでいたが、苦難を乗り越え、事が上手く運んでいく様子は、ちょっとどうかなって・・
世の中そんなに甘くないでしょフリーダイヤル
そんな中、監修者である松本先生が老衰で亡くなってしまう。積年の苦労を重ねながら、新辞書の完成目前で旅立ってしまうあたりは、時の流れを感じさせる悲しい場面だったもうやだ〜(悲しい顔)

Daddyが本を読むとき、さらに一歩大人になれる、あるいは自分を鼓舞されるようなことを期待してしまうのだが、そういうジャンルでは無かったので、読み終えた後は何だかモノ足りない感じがした。

で、コレ映画化されるそうで
林香具矢の役が宮アあおいさん、好きな女優さんなんだけどね・・
香具矢って人は月のイメージで描かれてたから、ちょっと違うんじゃないのかな目 興味はあるけど。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:15   ==

Tuesday 30 Oct, 2012

燃えよ剣/司馬遼太郎

20120923-MoeyoTsurugi.JPGDaddyの読書時間は会社の昼休み。15分程度だけど、とても楽しみにしてる時間だ。今回は、また司馬遼太郎さんの本を読み終えた本
新選組副長・土方歳三さんを主人公にした物語。史実に沿って展開していくが、それに忠実ではないようで・・ ちょっとドラマチックに描き過ぎる感もあったものの、やっぱり面白かったわーい(嬉しい顔)

中盤以降、歳三さんが北へ向かうところは新展開の導入部で、Daddyの居住地周辺を通過していく。宇都宮城を陥れるあたりの地名(小山、壬生、鹿沼、蓼沼、日光、奥羽街道、例幣使街道など)は場所が思い浮かぶので心躍ったグッド(上向き矢印) でもさらっと過ぎちゃったな。
もうちょっと詳しく書いてある本を読んでみたいので、あとで探してみようと思う。地理が分かると面白さ倍増なのだ。

終盤の函館以降の様子は毎度涙ウルウル。
次の戦いを会議する新政府(旧幕府側)幹部、どうやっても勝ち目のない戦の協議に興味を示さない歳三さん。負けると分かっていても信念を曲げず、すでに亡き同士らの志を想い、幻を見てしまうシーン、そしてお雪さんと最後の3日間。
会社で読んでるから、こぼれそうな涙を堪えるのが大変だったもうやだ〜(悲しい顔)

「坂の上の雲」ほどの満足感は無かったが、時代が生み出した傑物を感じた。頑固で不器用、喧嘩上手で、もしかしたら天才軍師。
新選組副長・土方歳三、カッコよかったわーい(嬉しい顔)
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:35   ==

Thursday 20 Oct, 2011

坂の上の雲/司馬遼太郎

20111013-Sakanouenokumo.JPG文庫本で全8巻。いつから読み始めたのだろう・・
毎日少しずつ、会社の昼休みにタイムスリップしながら読み進めた本。1年半くらい掛かったかな?

史実に基づいてるので、歴史で習った人物がたくさん登場する。主人公は秋山真之、秋山好古、正岡子規ら、松山出身の3人
さらに明治天皇、伊藤博文、桂太郎、河東碧梧桐、高橋是清、夏目漱石、森鴎外、山県有朋、高浜虚子、さらにさらに東郷平八郎、児玉源太郎、小村寿太郎、乃木希典、野津道貫、広瀬武夫、山本権兵衛、あとは・・・

読み応えのある本だった。前半は明治時代の様子(主人公たちの幼少から学生時代)、後半は日露戦争〜終戦へ。特に戦争の描写が細かく書かれているのには驚きフリーダイヤル

勝ち目のない薄氷の展開がずっと続くストーリーは、Daddyの心を203高地へ、奉天へ、対馬へ、あっという間に引き込んだ。ロシアの旅順艦隊、バルチック艦隊を撃破、最後の大海戦は損失ほぼゼロの圧勝!
そして国際世論を味方に付け、アメリカ・ルーズベルト大統領の斡旋でポーツマス条約へ
今の日本があるのはほんとに奇跡ぴかぴか(新しい)

すごく良かったグッド(上向き矢印)
古き良き日本、まだまだ武士道をにおわせる時代、文学が発展した時代
日本人として、人として、男として
こんなに熱中して読んだのは三国志以来。でも今回は中国の話ではないので、思い入れが違った。
感無量なのである。

次に読む本、どうしよう・・・目
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:40   ==

Thursday 23 Jun, 2011

最近読んだ本

20110330-Sakanouenokumo6th.jpg記してなかったので書いとこう。

【3月】 司馬遼太郎 坂の上の雲 第6巻
【4月】 京極夏彦 魍魎の匣 上中下巻

「坂の上の雲」は残りあと2巻!
今年末のNHKスペシャルドラマの前には、全て読み終えねば手(グー)
ちなみにこの本、将来我が子らには必ず読ませるつもりだ。
もちろん強制である。我が子らだけではない。日本人(特に男性)なら読んどけって感じだな。

「魍魎の匣」は推理小説。京極堂のクドサがいいのかexclamation&question(笑)
物事の見方について参考になる本目
      20110409-Moryo1.jpg   20110502-Moryo2.jpg   20110604-Moryo3.jpg
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:50   ==

Monday 22 Nov, 2010

項羽と劉邦/司馬遼太郎

20101121_Kou&Ryuho.jpg初夏から読み始めて上・中・下巻
ようやく読み終えた手(グー)
読書好きの男性からは、今頃読んだのかどんっ(衝撃)
と叱られそうだが・・

なかなか読み応えのある本だったが、
下巻になると登場人物の解説が減るのでスイスイ

「鴻門の会」「背水の陣」「四面楚歌」なんていう故事も出てきて、中国歴史のすごさ、面白さを感じた・・
ちなみに当時日本は弥生時代フリーダイヤル

私自身は項羽にも劉邦にも似てない・・
どっちつかずの間かなぁ〜?

次は「坂の上の雲」
第3巻からだったか?
(11月23日掲載)
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 22:33   ==

Tuesday 25 May, 2010

社会学に出来ること/西研、菅野仁

Book.jpg社会哲学者の西研さんと、社会学者で社会学思想史を専門とする菅野仁さんの対談本である。菅野仁さんは私のお気に入りの著者で、当ブログでも2度かな?読後所感を掲載している。

それにしても取っ付きにくかったあせあせ(飛び散る汗)
菅野さんの本じゃなければ、途中でフェードアウトしたであろう・・・

ヴェーバー、ヘンゲル、ルソー、マルクス、それにジンメル、詳しくは知らないが、聞いたことある名前が出てくるので多少の興味は持った。しかし、頭の中はすっちゃかめっちゃかだフリーダイヤル

別に所感を書かなくても良いのだが、せっかく頭を三角にして読み終えたんだから、共感した箇所、視野が広がったように感じた箇所を書き残しておこうか。
(著者に見られたら「そこかよー!!」って突っ込まれそうだが・・・)

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P32
「格差社会」や「構造的不況」といった社会のネガティブな側面が浮き彫りになりつつある時代からこそ、社会批判のまなざしをきちんと打ち立てるために、社会についてあえて「肯定的に語ること」の意味と作法が求められている気がするのです。

20100525-Kanno.jpgP40
単に知的優位性の担保という形ではない社会学に対する眼差しが必要ではないかと思う。

P79
制度は制度としてのみ自立的に存在できるものではなく、その制度を成り立たせている非制度的な具体的な相互作用(行為)による制度の<再認>が必要だという発想。こうした眼差しがまさにジンメル的発想ではないかと私は考えているのです。

P128
個々人が望んだわけでもないのに社会がどんどんある方向に向かっていったり、戦争が起こったり。そういう次元でいうと、個々人の意図を超えたものとして社会全体が動いている、という感覚は経験的にもありますね。

P137
わかっていながらあえて事情を考慮しないという選択肢をも準備しなければならない。

P155
「感覚を確かめ合う」以前に否定的態度を取る−これではルール感覚を育てることはできません。「気の合わない人とでも併存する知恵」としてもルールは大切になるのですが、最初から「無理」ではルールをお互いに設定したり、確認し合うことすら出来ない状況になってしまいます。
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前後のセンテンスを省いているので、上記だけは何のことやら・・・
であろうが、Daddyには思い出せる。

読み終えて、全体の感想、思い浮かんだことは、
・社会にどう参画するのか。
・自分の影響範囲外で起こりえた事象に、どう向かい合うのか。

そんなところかな眼鏡
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:48   ==

Tuesday 3 Nov, 2009

本質を見抜く「考え方」/中西輝政

honshitu.jpgこの手の本、もう読み飽きるくらい読んでいる。そして書いてあることは、そう大差なかったりもする。

それでもまた読んでしまったのだ・・・
己自身への確認作業という意識かも知れない。それとも、何かが欠けている、という想いがそうさせるのか。

本書は国際政治学者が書いたもので、Daddyの知識とはまた別の視点からのアプローチも多く、「考え方」について、さらに深掘りできたような気がする。
特にDaddyに不足していた視点、印象に残ったセンテンスを抜粋し、幾つか記しておこう。

国単位ではなく「文明単位」で見る
【七つの文化圏】
・西欧キリスト教文明
・ロシア正教文明
・イスラム文明
・ヒンズー文明
・中華文明
・日本文明(中華文明から派生)
・中南米ラテンアメリカ文明
日本は、一国だけで一つの文化圏をなす唯一の存在。
(イギリスの歴史家トインビー、アメリカの学者ハンチトンの見解)

「全員一致」は、まず間違いと心得る
もしも全員一致の決定があれば、それは誰一人として真剣に考えてない証拠。多数決は、あくまでも当面の「やむを得ない暫定の妥協」

「自分の絵」にして精度を高める
リサーチできる情報の9割以上は公開情報、残り1割の情報は自分の情報網で集める。
雑な公開情報でも、最初にそれで「自分の絵」を描き、自分の「座標軸」を定めて、次にどんな情報が必要かを考える「情報感度」が養われる。
「インフォメーション(情報)」を「インテリジェンス(英知)」に高める。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:09   ==

Tuesday 23 Jun, 2009

ぼく、このままでいい?/文:小原瑞穂、絵:MAYA MAXX

ぼくこのままでいい?.JPGMyWifeから、読んでみて、とバッグの中に入れられた。
会社の昼休みに読んだ。涙ウルウルになりながら。
知的障害児の姉が書いた家族の苦悩、喜び、発見・・・
そんな子供のいるご家庭なら、多かれ少なかれ経験していることだ。


Daddyが泣いて解決するなら、いくらでも泣いてやる。
それとも、命懸けで解決するのなら・・・
だが自分たちに見出せる環境の中で、懸命に一緒に生きるしかない。
多くの人に迷惑を掛けながら、
心無い連中に馬鹿にされたって、命までは取られないのだ。

最後のページ、
著者の母親が息子を想って言ったそうだ。
「一日でもいい、私より先に逝って欲しい」

・・・この一文、気持ち分かる。

別に彼を殺したい訳ではない。
どうなるか分からない彼を残して死ねないのだ。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 22:42   ==

Thursday 4 Jun, 2009

情熱のカデンツァ/小菅優

Kosuge.jpgあるピアニストのオモシロ体験が綴られた本、とでもいうのだろうか。
学生の頃や、コンサート前後の秘話?など楽しく、さらっと読めてしまった。

===== 気になった箇所 =====
p41、あまりに自分の気持ちを表現したくて、感情を込めすぎてしまいがちの私は、息が荒くなり、ときおり手のコントロールを失ってしまうことが・・・
==========================

あ、これ・・・?!
Daddyの先日の大失敗と似ている。息まではどうだったか覚えてないが。

別に責任感とか感じてなかったし、完璧な演奏を目指した訳でもない。手も震えたりしなかったし、緊張も感じなかった。それなのに演奏ができなくなって、戻ることができなかった。今年ほどじゃないにしても、昨年にも同様の経験をしており、未だ原因は見えてなかったのだが。

彼女とのレベルの差は当然比較できるようなものではないが、確かに先日のショパンは感情を入れなければとても弾けるものではなかった。
そうか・・・気持ちを入れ過ぎてバランスを崩したのか。

==========================
p41、エモーション(感情)とレーション(理性)は両方重なり合ってないといけない・・・
==========================

で、解決法は?! というと、彼女の場合は呼吸法で声楽を習ったそうである。そんなの、このド素人Daddyがどうやって身につけるんだ??

しかしこれは大収穫!
原因が分かれば手は打てるのだ!!

全体としてとても楽しい本だったが、最後のほうにお母様が急逝されたお話、「天国からの鍵」
Daddyは会社の昼休みに読んでいたのだが、涙ウルウルで耐えるのが大変だった・・・

アンドラーシュ・シフ先生のスーパーレッスンで見かけてから気になるピアニストだったが、さらに興味津津となった。
今度はCDでも聴いてみようか。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:34   ==

Thursday 29 Jan, 2009

武士道/【著】新渡戸稲造、【訳・解説】奈良本辰也

Bushido.jpg「武士道」を知りたくて本書を手に取った。
原著は1899年、新渡戸氏がアメリカ滞在中に英文で書かれたもので、世界に日本の道徳概念を伝えるのが目的とのこと。
そのため、キリスト教や外国の歴史上の人物や故事などと比較する箇所が多く、世界文化に疎いDaddyには分かりにくい。
ちょっと深読みしようとし過ぎたのかも知れないが・・・

感想として、全体的に言ってることは分かる。
やっぱり日本人だし、祖父や親父から受け継いでいるものも何かあるのだろう。宮本武蔵とか眠狂四郎、石川五ェ門(ルパン三世)などなど、実在するしないに関係なく剣客が好きだったこともあるか。

忠誠と名誉の象徴、武士の魂である「刀」を常に腰に差し、夜も枕頭に置く・・・これだけでも相当な気持ちの高ぶりを感じるが、今の時代、肌身離さず持ち歩くのは携帯電話だろうか?
人によっては枕元にも置くのだろう・・・時代は変わってしまった。

特に「切腹」について2つの例が書かれていた箇所では、現代との責任の重さの乖離を大きく感じた。
1つは儀式詳細、寺院の本堂で執り行われた様子が非常に生々しい。
もう1つは連帯責任。兄(24歳と17歳)たちが父の仇として家康の命を狙ったがこれに失敗し、一族の男子すべてに切腹が命じられた際、8歳の男の子の言動。

兄が弟に対し「まず腹切られい。切損じなきよう見届けてくれよう」と言ったところ、弟は「いまだ切腹を見たことがないので、兄たちの作法を見て、その後に続きたい」と述べたそうである。
兄たちは小さな弟に切腹の要領を教えながら果ててゆく。そして弟もこれに続く・・・
もうちょっと細かな描写が記してあるが、あまり文言をコピーするのは好きではないので、このくらいに止めよう。

8歳という年齢は、我が次男坊と同じ歳である。
想像しただけでも耐え難い・・・

そんな感じで、本書の中の日本はまるで別世界。もう日本人が武士道精神を持つことは不可能であろう。しかし気概というか高貴というのか、律する心とでも言うのか、何とも表現は難しいのだが、何らかの形で良きエッセンスは残したいとも感じた。

読み終えるのが大変だったが、学び得るものは少なくなかった気がする。どうやら新渡戸氏から見れば、Daddyはすっかり外国人ということなのだろうあせあせ(飛び散る汗)
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:00   ==

Monday 15 Dec, 2008

続「甘え」の構造/土居健郎

amae.jpgまた一つ大人になれた気分である。
まったく本ってのはありがたい。

「甘え」ってなんだろう?
何だか子供っぽい、あまり良いイメージの言葉では無いと思っていたのだが、本書により考え方が随分と変わってしまった。

一年ほど前であろうか。Daddyは「他者とのつながり」について随分と思い悩んだ時期があり、いろいろと本を読んだりして自分なりの答えは出していたが、本書によってまた違った「つながり」を見つけ、さらに深みに入れたように感じた。

備忘録として、
気になった部分を抜粋しておこう。

・「甘え」は日本語に特異な言葉
・「甘え」は概念(普遍的な本質がある)
・「甘え」は人間関係の根本に関わる心理
・「甘やかす」は相手を喜ばせようとしているようにみえるが
  実はそうすることは自分自身にとって好都合だから
・「妬み」は対極的な心理
  自分と関係の無い人に対しては起きない
・健康で素直な「甘え」と自己愛的で屈折した「甘え」
  前者は自分の甘えを自覚しないが、後者は自覚があり、
  また素直な甘えができず屈折したもの
・「落ち着く」心理は「甘え」が前提
・「甘え」は満たされていないときには言語化できるが、
  充足しているときは「非言語的」に起きる
・死んでご先祖様のところへ・・・
 甘えの行方は死の彼方までも及ぶかもしれない
・宗教との関わり、日本人のシンクレティズム、素直さ


Daddyなりにまとめると、
「甘え」は良いとか悪いとかではなく、
人の存在があれば、甘えは存在する。

ってところだろうか?
まだ自分の中で消化仕切れていない感もあるが、Daddyの人生にはどんな形であれ、必ず「甘え」がつきまとうということだ。
これを自覚できるか、うまく付き合っていけるか?

頭の片隅には置いておこうひらめき
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:44   ==

Friday 22 Aug, 2008

新・ハネケンの音楽は愉快だ/羽田健太郎

haneken.JPG久しぶりに羽田健太郎さんに触れてみた。
昨年6月に訃報を聞いたときは、まるで叔父のことのようにショックだった。Daddy自身もあまりの落ち込みように驚いたが、宮川泰さん亡き後、たった一人の好きな音楽家だったため耐え難かったのだろうと思う。
このお二人はDaddyの音楽好き、さらにピアノ好きの原点である。
(旧記事:ありがとう、羽田健太郎さん

時間が経つと脳はすべてを受け入れる。不思議なものだ、
今では冷静に1年ちょっと前のことを思い起こすことができる。そんな中、いつもの大図書館でハネケンさんの本を見つけたので今更ながら読んでみた。

若い頃は大変ご苦労されたことが記されている。有賀先生のことや母親のこと、Daddyもそこそこ知っていた。が何故だろうか、苦労話も多いのだがとにかく笑える。初めから最後まで何だか笑えるのである。
Daddyもなかなか時間が無いので、会社の昼休みなんかに読むことが多かったのだが、ニヤけが止まらない。笑うのを無理に我慢しているから顔の筋肉がつっぱってとても痛い。そんな顔を見られてしまうのが恥ずかしいので、顔を伏せたりしてひたすら堪える。

ギャグ漫画ではないので、そんなにバカみたいに笑える話ではないのだが、活字からハネケンさんの人柄があふれ出ているのであろう。
「文は人を表す」
ハネケンさんに会えたような、そんな心地良い気持ちになれた。
やはりとても素敵な人だ。

ここでふと思う。
当ブログもDaddyの人柄が表れているのだろうか?
自分じゃ良く分からないが・・・
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:28   ==

Tuesday 3 Jun, 2008

心で弾くピアノ/セイモア・バーンスタイン

WithYourOwnTwoHands.JPGサブタイトルが「音楽による自己発見」である。もしかしたら哲学的な視点が多く入っているかと思ったら、そうでもなかった。

原題は「With Your Own Two Hands 〜 Self-Discovery Through Music」
何でこれが「心で弾くピアノ」に訳されるのか・・・

主な目次
練習の意味(なぜ練習するのか・しないのか、集中、感情)
修練(テンポ、リズム、拍、聴くこと、自分とピアノ)
公開練習(演奏すること、暗譜、あがること)

ピアノ弾きの人ならば、気になることばかりではないだろうか。本書では、ピアノの先生と生徒との関係から、事例を挙げて分かり易く説明されている。特に最後の「あがること」については、勉強になったような気がする。

元演劇部のDaddyである。ステージであがらないようにするコツは会得していたハズだ。実際、会社で何十人もの人の前でプレゼンをしても、決してあがることはない。(もちろん軽い緊張はあるが)
ところが前回のピアノ発表会では、演奏直前に突然の緊張に襲われ、手足が硬直しそうだったのである。なぜそんなことになってしまったのだろうか・・・

本書では、あがることは「演奏への責任感」から発生するのだそうだが、あの時のDaddyのド緊張はそれとは違っていたように思える。だが今年末?の発表会までにこの原因を突き詰めておかないと、また同じ状況に陥る可能性がある。

なぜだ?
何かがキッカケとなりDaddyを狂わせた。会場のざわめき、椅子の軋む音、咳払い、静寂・・・
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:43   ==

Saturday 29 Mar, 2008

友だち幻想/菅野仁

FriendsInReverie..jpgサブタイトル 〜人と人の<つながり>を考える〜

昨年10月、「ジンメル・つながりの哲学」という本に出会い、著者・菅野仁さんからは大きな刺激を受けたDaddyである。
今度は新書を読んでみた。

本書は人と人の精神的な距離感について、いろいろと考察が記されている。中高校生向きに丁寧で分かり易い言葉を選んで書かれており、また、ご近所とのお付き合いや、学校、というような身近な生活での例えも多いため、大変スムースに読むことができた。
友達って??と思ってしまう方、人付き合いに不安を持つ方、あるいはこれで疲れてしまう方は、一読の価値ありだろう。人生のちょっとしたヒントになり得ると思う。MyWifeにも勧めてみようか。
子供たちにはもうちょっと大きくなったら、と思ったりもするが、その前にDaddyがすべて伝えてしまうだろう。もちろんDaddy流の解釈も加えてだが。

さて本書の【目次】から気になるフレーズを抜粋してみよう。
・一人でも生きていける社会だからこそ <つながり> が難しい
・二種類の人と人とのつながり
・「見知らぬ他者」と「身近な他者」
・なぜいない人の悪口を言うのか
・メール即レス
・大人になるということ
・恋愛こそ幻想を持ちやすい
・言葉を得なければ、世界も自分もとらえられない

これらの語群からイメージの欠けらも浮かばない人は、是非本書をお勧めしたい。ちょっと大人になれると思う。
20080327_PostIt.JPG目次からでもこれだけ抽出できるのだ。本文に至っては気になるところばかりで「付箋だらけ」になってしまったのだが、全体を通して何ともどんよりとした空気を感じずにはいられなかった。

著者は社会学の専門家であるから、大いなる思考の結果をできるだけ「簡素」に記したであろうことは容易に推測できるのだが、視点をやや狭め過ぎた感じがしないでもない。人のつながり「距離感」にフォーカスしているので致し方ないのかもしれないが、結局曇り空のままで巻末にまで至ってしまった感がある。
人のコミュニケーションによる広がり、つながりから生まれる未来の変化といった指向性、指南などがあれば、新たなる領域へ若干の光明を見出せた気もするのだが。
何てこと言ってると「甘ったれるなっ!」と言われそうだが・・・

Daddy流に別視点からも考えてみよう。
人と人のつながりは幅広いものである。親、兄弟、ただの知り合い、同窓生、趣味仲間、親友、恋人、夫婦、喧嘩相手、遊び相手、飲み屋のマスター、友達の友だち、話し相手、職場の同僚、等々いくらでも出てくる。しかし、これらの人をあるカテゴリ毎に分けるなんてことは無意味だし、どの人とはどのくらいの距離感で、なんて考えるのも無駄だろう。
親密度は時間(場所?)、経験(思い出)、価値観等、それぞれの共有度合いで変わってくるし、さらに、お互いの見かけ(年齢)、気候、体調等のタイミングでも心理的変化はあるだろうから、他者との距離感はリアルタイムに変化しているはずである。

いろんな人と話をして瞬時に距離感を掴めるようになるには、それなりの経験(訓練)が必要だと思う。Daddyの場合は「独り飲み」がこれに当たる。まだまだ修行は足りないが・・・
全く知らない人(ほとんどが年配の方)と会話するのは刺激的である。時々「この人大物・・・」と感じることもあり、後からお店の人に誰だったのか確認してみることもあるのだが、そんな人は社会の中でそれなりのポジションに就かれていることが多い。こういう時は、飲み代なんか安いものだと感じる。

話がズレてきたがDaddyが思うに、閉鎖的な空間しか見えてない人ほど、ネチネチした関係が多いように思う。近所、学校、職場、どこでも似たようなことはある。本来そんなところに身を置かなければ良いのだが、そうせざるを得ないこともある。特に学校のクラスってのは「異質者」を浮かび上がらせるような、よろしくない空間になりがちだ。いわゆるイジメ問題である。子供たちには人事異動も退職もない。転校なんて大変なことなのである。教育問題を述べだしたら際限がなくなるが・・・

「異質」と「個性」、陽と陰、実と虚、すべては表裏一体。
バランス感覚が大切なのである。

話を本書に戻して、
特に気に入ったセンテンスを抜き出して締めておこう。

『価値観が百パーセント共有できるのだとしたら、それはもはや他者ではありません。自分そのものか、自分の<分身>か何かです。』

Daddy的には、これが一番のミソだと思う。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 17:13   ==

Wednesday 19 Mar, 2008

ダニエル・バレンボイム自伝

Barenboim.jpg昨年6月にピアノ・マスタークラス(NHK)を見て、また本人のピアノ演奏を聴いて、ようやくベートーヴェンのピアノソナタが聴けるようになったDaddyである。哲学的な芯の通ったすごい演奏だった。
(前記事ダニエル・バレンボイム

他にどんな曲を?と思って調べると、バレンボイム「指揮」のものが多いことに驚く。
あれ?この人ピアニストじゃなくて指揮者だったの?転職した??

自伝が出ていたので読んでみると、なるほど。本人がどうしても指揮・ピアノ、両方をやりたいんだそうだ。
欲張りな人である。
本書では、バレンボイム氏がいろんな人と出会ってどんな刺激を受けてきたとか、誰と仲良しだとか、箇所によってはイスラエル、ユダヤといった政治的な部分もあって結構重い内容だったりもする。そのような環境の中で、音楽としっかり向き合ってきた人生が語られており、予想以上に読み応えがあった。
・・・が、正直疲れた。

印象に残った部分は
・音楽の商業化
レコードの普及前後の聴き手の変化。メディアの進歩に伴い、聴き手の絶対数は増えたが(音楽的)知識は薄くなってること

・音楽の国民性
音楽と言語との深い繋がり

それからピアノ奏法では、先生からレッスンを受けていない(ピアノを習ったことのない)Daddyにとって刺激になることばかり。
・右手と左手を2つのユニットで弾かない
 合わせて1つのユニットとする、
 または10本の指、それぞれがユニットになる。
・クレシェンドを始めてからフォルテッシモへ到達するまでの構築論
 特に、一音でクレシェンド!?
 これはマスタークラスでも話されていたが、今のDaddyには理解不能・・・
・沈黙からの変化、最初の一音の重要性
 それから次の音、その次の音への連続性
・人間の耳は音に対する「記憶力」がある
 これを考えて構成する

その他諸々で、覚えきれない・・・
マスタークラスの講義も凄かったが、本書でも同じようなことが多々述べられており、バレンボイム氏の音楽への想いを感じとることができた。Daddyの演奏レベルがもうちょっと上がったら、再度熟読してみようと思う。また違った捉え方ができるはずだ。


さて指揮者でもあるということで、バレンボイム指揮によるベートーヴェンの第九、それからピアノ協奏曲「皇帝」を聴いてみた・・・
んん・・・ピアノでの迫力ある演奏とは異なり、とても地味な印象である。それでも間違いなく超一流の演奏になってるとは思うが・・・どうなんだろ。Daddy的には、真面目過ぎ、完璧過ぎ?で面白くないのだが。

指揮者としての演奏、ピアニストでの演奏、もっといろいろと聴いてみたいと思う。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:34   ==

Thursday 4 Oct, 2007

ジンメル・つながりの哲学/菅野仁

Simmel.jpg本は小さい、厚くもない、お値段も安い・・・
しかし内容は熱い!!
文句なしにお勧めできる本である。

著者曰く、ご自身は「根性無し」なのだそうだ。これを根性の塊のようなDaddyが読んでみた。そのくせ、今どき・・・と、根性論を嫌うDaddyなのだが。
きっかけは単純、「つながりの哲学」というタイトルに惹かれたのである。タイトルだけを見ると、今のDaddyにピッタリな本のようだが・・・

が、いきなり出端を挫かれた。初っ端から「社会学」の言葉が前面に出てくる。マジかよ・・・興味なし(−_−;)
それにジンメルは、ジンメルが、ジンメルの・・・ややくどい。

それでも「つながり」という言葉に興味津々なので読み進めていると突然、著者の奥様のエピソードから笑えるセンテンスが現れる・・・

=== (奥様が)あるスーパ−マーケットで買い物をしていると、60歳くらいのオジサンから何度もジロジロ見られて気味が悪くなり、(中略)早めに買い物を切り上げた ===

このあと著者の分析
・・・ おそらくそのおじさんは彼女の容姿に心を奪われ、少しでも長く彼女を見ていたいという欲求に(後略) ・・・

ここまではまだいい。このあと著者は、
「何を隠そう、私の妻ははっきりいって美人なのだ」
と言い切ってしまう・・・┐(´-`)┌

いゃぁ笑えた。奥様が美人というのは非常に主観的な事柄で、読み手にとってはどうでもいいことなのだが、著者はそんなことを百も承知で、かつ、いろいろな意味を込めてこの一文をわざわざ入れたのだと思える。
本書にはこういったちょっと砕けたところがあり、これが本の良さとともに、著者の人の良さとして溢れ出ている感じがした。


これまでDaddyは他者との係わり合いについてのヒントが欲しくて、多くの本を読み漁った。しかし初めからある程度の答えは見えており、念のため、その方向性が誤っていないことを確認しておきたかっただけなのだが、本書にはDaddyの求めていたヒントではなく、「答え」がズバズバ書いてある。別に真新しいことでもないのでフムフム言いながら読み進めたが、「読むが易し」である。読者が理解しやすいように、解説をふんだんに入れ、項目毎にまとめて、よくぞ最後まで書き上げて下さったものだと思う。
何よりDaddy自身がそんなにズレた奴ではない実感が持てたことは、これからの人生にとって大いに意味がある。

特に第7章の「貨幣の現象学」なんかは、Daddyにとって考え方がすごく斬新で、思わぬ勉強になってしまった。歴史とか、貨幣を通じた社会とのつながり、他者との距離など、視点を変えると意外な面が見えてきて面白い。これまで全く考えたことのない貨幣の本当の力を垣間見ることができた。・・・まだ<< 現象学 >>という言葉が今一つ理解できていないのだが、まぁこちらはDaddyの勉強不足である。


それにしても著者が「根性無し」だなんてとんでもない!!
この本は根性で書き上げたんだろう、とつくづく思う。

===
本書のお蔭で、Daddyの社会学に対する印象がすっかり変わってしまった。それにDaddy自身の悩みも多くは解決されてしまった。凄いもんだ。
しかし本書とは別に、また新たに気になる事項が浮かび上がってきている。後日機会があれば、以下2点について自分なりの思考をしておきたいと思う。

1.ネット社会という新しい文化の行く末(未来予想)
2.自閉症者の自己

いずれも、Daddy自身のみで研究するには膨大な労力を要してしまうテーマだ。できればこういった分野の専門家、研究者の書物(良書)を読んでみたいと思っているのだが、『本探し』するのも大変なのだ・・・

でも本読みは、もうしばらくの間お預け。
明日からは?ピアノ発表会の練習に没頭せねば!
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 22:34   ==

Thursday 20 Sep, 2007

本選びは難しい・・

本読みを続けている。

【セルフコントロール−交流分析の実際−/池辺酉次郎・杉田峰康】
SelfControl.jpg
分析はもういい。
最初に手にした本なら頑張って読んだのだろうが、もう疲れてしまった。今さら自己分析を繰り返すつもりはない、
ということで半分ほど読んで、あとは要約するようにスルーしてしまった・・・でも結構いい本かも。

本書では自我を構成する要素として
 P・・・思弁型(親的な自我状態)
 A・・・分析型(大人の自我状態)
 C・・・芸術型(幼児的な自我状態)
を挙げ、これらの比重(バランス)で人格を分析している。これに
 S・・・命・他者との関わり合い(P、A、Cを第三者的に見る視点)
を加えて、交流分析へと結びつける。

それから、やっぱり出てきてしまった「禅」の世界、そして聞き慣れている「自利利他」という言葉まで・・・んーやっぱりここに行き着いてしまったかぁー。だがDaddyがモヤモヤしているのは、そういうことじゃ無いような気がする。
ところで「利」って何なんだ?
こいつを除いて「自己 equal 他者 not equal 自己」ってのはどうだ?
何だか答えが知りたくなってきたぞ?!


【コミュニケーション学−その展望と視点−/末田清子・福田浩子】
communication.jpg
他者とのつながりをイメージして読み始めたが、全然ズレていた。本書が悪い訳ではなく、Daddyの本の選び方がまずかった。
言語や異文化にフォーカスし、これをつなぎ合わせる役割としての「コミュニケーション」をいろいろな文献から総集編のようにまとめた本だった。
結局のところ「異文化コミュニケーション」と「自己と他者とのコミュニケーション」とは構造的に何ら変わりないと・・・確かにそうかも。


なかなか電撃が走るような本は無いものだ。
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 23:14   ==