Thursday 4 Oct, 2007

ジンメル・つながりの哲学/菅野仁

Simmel.jpg本は小さい、厚くもない、お値段も安い・・・
しかし内容は熱い!!
文句なしにお勧めできる本である。

著者曰く、ご自身は「根性無し」なのだそうだ。これを根性の塊のようなDaddyが読んでみた。そのくせ、今どき・・・と、根性論を嫌うDaddyなのだが。
きっかけは単純、「つながりの哲学」というタイトルに惹かれたのである。タイトルだけを見ると、今のDaddyにピッタリな本のようだが・・・

が、いきなり出端を挫かれた。初っ端から「社会学」の言葉が前面に出てくる。マジかよ・・・興味なし(−_−;)
それにジンメルは、ジンメルが、ジンメルの・・・ややくどい。

それでも「つながり」という言葉に興味津々なので読み進めていると突然、著者の奥様のエピソードから笑えるセンテンスが現れる・・・

=== (奥様が)あるスーパ−マーケットで買い物をしていると、60歳くらいのオジサンから何度もジロジロ見られて気味が悪くなり、(中略)早めに買い物を切り上げた ===

このあと著者の分析
・・・ おそらくそのおじさんは彼女の容姿に心を奪われ、少しでも長く彼女を見ていたいという欲求に(後略) ・・・

ここまではまだいい。このあと著者は、
「何を隠そう、私の妻ははっきりいって美人なのだ」
と言い切ってしまう・・・┐(´-`)┌

いゃぁ笑えた。奥様が美人というのは非常に主観的な事柄で、読み手にとってはどうでもいいことなのだが、著者はそんなことを百も承知で、かつ、いろいろな意味を込めてこの一文をわざわざ入れたのだと思える。
本書にはこういったちょっと砕けたところがあり、これが本の良さとともに、著者の人の良さとして溢れ出ている感じがした。


これまでDaddyは他者との係わり合いについてのヒントが欲しくて、多くの本を読み漁った。しかし初めからある程度の答えは見えており、念のため、その方向性が誤っていないことを確認しておきたかっただけなのだが、本書にはDaddyの求めていたヒントではなく、「答え」がズバズバ書いてある。別に真新しいことでもないのでフムフム言いながら読み進めたが、「読むが易し」である。読者が理解しやすいように、解説をふんだんに入れ、項目毎にまとめて、よくぞ最後まで書き上げて下さったものだと思う。
何よりDaddy自身がそんなにズレた奴ではない実感が持てたことは、これからの人生にとって大いに意味がある。

特に第7章の「貨幣の現象学」なんかは、Daddyにとって考え方がすごく斬新で、思わぬ勉強になってしまった。歴史とか、貨幣を通じた社会とのつながり、他者との距離など、視点を変えると意外な面が見えてきて面白い。これまで全く考えたことのない貨幣の本当の力を垣間見ることができた。・・・まだ<< 現象学 >>という言葉が今一つ理解できていないのだが、まぁこちらはDaddyの勉強不足である。


それにしても著者が「根性無し」だなんてとんでもない!!
この本は根性で書き上げたんだろう、とつくづく思う。

===
本書のお蔭で、Daddyの社会学に対する印象がすっかり変わってしまった。それにDaddy自身の悩みも多くは解決されてしまった。凄いもんだ。
しかし本書とは別に、また新たに気になる事項が浮かび上がってきている。後日機会があれば、以下2点について自分なりの思考をしておきたいと思う。

1.ネット社会という新しい文化の行く末(未来予想)
2.自閉症者の自己

いずれも、Daddy自身のみで研究するには膨大な労力を要してしまうテーマだ。できればこういった分野の専門家、研究者の書物(良書)を読んでみたいと思っているのだが、『本探し』するのも大変なのだ・・・

でも本読みは、もうしばらくの間お預け。
明日からは?ピアノ発表会の練習に没頭せねば!
=== ☆   posted by Daddyクワトロ   ☆ =   at 22:34   ==
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