最近3枚のCDを聴いた。
指揮/演奏
ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団
カルロス・クライバー/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
カルロス・クライバー/バイエルン国立管弦楽団
ワルター指揮の演奏、これはなかなか良かった。やはりワルター・コロンビア響の音だ!!
Daddyをクラシック音楽好きに引き摺り込んだのは、ワルター&コロンビア響のベートーヴェン交響曲第3番「英雄」だったので、この指揮者にはちょっとした思い入れがある。
この第7番もさすが・・・7番ってこんなに優雅だったかぁ?という印象を受ける。落ち着いた第3楽章、速攻の第4楽章!!やはりDaddy好みの演奏を聴かせてくれた。
がしかし、録音が古い(1950年代後半)ため、音質が今一つで、中音域のふくよかさが聞こえない。こんなにイイ演奏なのに大変もったいない。最新の技術でワルター渾身の録音をして欲しい、と多くのワルターファンは思っているに違いない。
だがこのお方はもうこの世にはいない・・・
次にクライバー&ウィーンフィル
綺麗な演奏・・・としかコメントのしようがない。まぁ無難な演奏といいますか・・・ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の音ってイイんだけど、聴き終わるといつもこんな印象。
きっと良い演奏なんだろうけど、綺麗過ぎてDaddyの好みじゃないのかも・・・なんか面白くない。

詳しい事情は知らないが演奏は1982年のライヴ録音であるにも関わらず、昨年(2006年)にようやく発売されたものである。なぜクライバーの死後2年も経ってから発売になったのだろう・・?
以前クライバー&バイエルン国立管弦楽団のベートーヴェン交響曲第4番と第6番「田園」のCDを聴いたことはあったが、いずれも異常事態であった。なんだこれは?という刺激的な演奏。
初めは度肝を抜かれるが、聴き終わると「スゲェー!ブラボー!!」ってな感じになるのである。
そして、この第7番も例外ではなかった。楽団が違うだけでこうも演奏が変わるものか。
気に入ったのでレポートしよう。
第1楽章
出だしのオーボエの音から何か違う。あれっ?これオーボエ・・だよね?って感じ。ソロなのに控えめだからか??
それからヴァイオリンの音がガリガリで元気いっぱい。
第2楽章
ちょっと速い演奏。けど変に重っ苦しくなくていい。第7番に暗い楽章は似合わない。
楽章最後でのピチカートがかなり強めで意外性を感じた。
第3楽章
Daddyはここからが第7番の聴きどころだと思っている。第3楽章と第4楽章の演奏で、曲の印象が全く変わってしまう。
次の最終楽章へ引き継ぐ前段階と言うことで、この楽章は遅めに演奏される場合が多い。しかしそんなことなくテンポは速めだ・・というよりベートヴェンの指示通りの速度と言った方が良いのか??
ちょっとティンパニがダラッと間延びした感もするが、もちろん意識してこうしたのだろう。ダイナミックな演奏である。
第4楽章
さぁ、祭りの終わりだ!速攻速攻、押せ押せ!!歌え踊れ騒げ!!
これは気持ちいい!!
クライバー&バイエルン国立管弦楽団の演奏は退屈なところが全くなく、聴いてて飽きないし楽しい。
ベートーヴェンの交響曲好きな人にはお勧めのCDである。ちなみにSACDハイブリッド盤なので、スーパーオーディオCDの再生環境があればなおイイ。我が家にはまだ無いが・・・
(なおベートーヴェン初心者は、ウィーンフィルとかベルリンフィルの演奏の方が無難)
・・・
いよいよ次回クラシックコンサートが来週末に迫ってきた。
スーパー楽しみである!!